おじさま 練習の合間、赤也が隣で真田さん恐いっすと零した。 「真田は親父!って感じだもんね」 「そうっすね。」 「蓮二はパパだね」 「うーん………まぁそうっすね」 「ブン太は……無理だね」 「恐いっすよね、なんか」 「仁王はそんな柄じゃないし」 「ちょっと失礼っすね、それ」 「じゃあ柳生は?」 「柳生先輩っすか?えー………?」 「お父さん?」 「ちょっと違う気がしますね」 「お父様?」 「そんなすごい人にはなれそうにないっすよね?」 「どっちかと言ったら家来だよね」 うーん……と二人で考えていると後ろからジャッカルが来た。 「あ、ジャッカルはハーフだからパパ?」 「えー!?呼びたくないっす」 「お前に呼ばれたくもねぇよ。向こうで仁王と柳生が呼んでるぞ」 「ちょっと待てって。ジャッカルも考えろよ」 「は?何をだよ」 「柳生先輩は、お父様か、お父さんか……」 「また変な事考えてんだな、」 「いや、これは大事な事だよ」 ジャッカルは訝しげに眉を寄せた。 「まず柳生にひげを生やしたら?」 「あぁ………結構ダンディっすね」 「それなら、お父様?」 「……というより、おじさまじゃないすか?」 「おじさまっ!!いいね、ソレ。よし、赤也行ってきて」 「分かりましたッ!」 そして赤也はおじさまー!と言いながら柳生の所に走って行った。 当の本人に怒られたのは当たり前だけど。 「お前なぁ、いい加減赤也で遊ぶのやめろよ」 「だって面白いんだもん」 「騙されてるって気づかないアイツもアイツだけどよ」 向こうに目を向けると、赤也とブン太が柳生をおじさまとからかっていた。 「それであの二人の尻ぬぐいは俺なんだよ……」 「まぁまぁ、頑張ってお父さん」 「俺まだ中学生なんだけど---------」 04/11/12
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