今日も万事屋には朝がくる











朝日が窓から差込み、そこには静かな寝息が響き渡る。
外から聞こえるのはすぐ側の電柱に止まっている小鳥のさえずり。



「ピチチ・・・・・」
「うるせェな」
銀時は頭をガシガシと掻いて体を反転させた。


「ピチチチチチ・・・・」
「あっちいけ」
手で追い払おうと手をかざした。



ガブリ --------



「イテェェッ!!」
勢いよく起き上がると、そこには手を噛んでいる定春と覗き込む神楽。
「ピチチ・・・」
「ピチチじゃねェよ!!朝から頭ン中鳥の巣ですかッ!?」
「それはお前アル!天パー!お客だヨ。銀ちゃん」
指差す方向を見れば、開いたドアに立つ一人の姿。


「何だよバアア金ならねぇぞ」
大きな口をあけて欠伸をしたあと、銀時はソファーから立ち上がった。
「安心しな。お前から金取るほど飢えちゃいないんだよ」
「だったら何の用だ?ビデオならこの間直してやったろ」
「直ってねーんだよ!おかげでこの前またッ・・・・・」



「バーバァ!」



お登勢の着物の裾をひっぱる子供がいた。
「ババァ・・・・・ガキがいたのかよ」
「アタシの子供じゃないよ」
「じゃあアレだろ。家の前に書き置き残して消えた口か?」
「だから違うって言ってんだろォォ!コイツはアタシの姪だよ!」





「それで?面倒見ることになったんですか?」
新八がソファーにちょこんと座った少女にオレンジジュースを出した。
「オイッ!それ俺のだろッ!何勝手に出して・・・・・」
ソレを貰った人が言うせりふですか?」
新八がじと目で銀時を見下ろす。
銀時が持っているのは特大パフェ。


「コイツの面倒見金だろ」
「何もせずに座ってる奴が言うセリフかァァァッ!!!」
「だから俺が面倒見るって言ってんだよッ!!ナァ?麻呂美?」
「麻呂美って誰だよッ!?」
少女はその様子をじっと見つめてから、銀時を指差し・・・・



「天パ?」



と一言。




「オイィィ!コイツなんで俺の秘密を・・・・」
「秘密でも何でもないでしょ。名前は?」

「ナァ麻呂美なんで俺の・・・・」
「ウルサイよ!あんたは・・・・」



「買ってきたアルよ!」



ドアを勢い良く開けて入ってきたのは神楽だった。
手にぶら下げた袋からは長いチョコが飛び出ている。



「神楽!お前俺には買ってきたことないくせに!」
「銀ちゃんだって酢昆布買ってくれた事ないアル!」
「お前には給料で酢昆布やってるだろーが!」
「あんなしょっぱい給料いらねェんだヨ!!」



「ちょっと2人とも喧嘩はやめようよ・・・・ちゃんが見てる・・アァッ−−−!」
「何だよ新八ウルセェ・・・」
「今勝負の途中アル・・・・」



3人が固まった。その様子を目の当たりにして-------
ちゃんが定春に近づいてるよ!」
「アイツもう終わったな」
「定春ぅー!仲良くするヨロシ」
が定春の首根っこに掴まったが、定春は噛み付くどころかを背中に乗せた。



「オイ!定春!何で噛み付かねぇんだッ!?」
「噛み付くのは銀さん限定だからじゃ・・・・」
「定春ぅー!食べたらだめアルよ!」
定春の上でキャッキャと遊ぶと、楽しそうな定春。




「さすがはババァの姪だ。ただモンじゃねェェ!」
銀時の叫びを無視して、新八と神楽はその和やかな様子を見つめていた。























初めての「銀魂」なのに、シリーズ化しそう。
ちゃには、これからも色んな人に触れ合っていただきたく候。
ミンナの口調が分からない。




05/1/12



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