俺様にできないことはない(自信なさ気)・・・・・
おしたりのバカー(棒読み)・・・・・
だいぶ可笑しな事になってきたで・・・ハァ(溜息)
C H A N G E !
ずんずんと人ごみを掻き分けて進む二人を後ろから見る。
歩き方からしておかしいで。
跡部(外見は)は偉そうやし。
(外見は跡部)はちょこちょこ歩くし。
ほらほら、そこの跡部ファンが見てんで。おかしいわぁ言うて。
「あのっ!跡部様!」
ひとりの女の子がの前に進み出た。まぁいつもの事なんやけど。
「コレ。読んでもらえますか?」
女の子は顔真っ赤にして俯いとる。
こんなとき跡部ならいらねぇの一言で通りすぎるんやで!
跡部なら・・・・・
「あぁ・・・うん」
あぁっ!何律儀に受け取ってんのや!ほら、跡部(外見は)がめっちゃ睨んでんで。
女の子は一瞬きょとんとして(外見は跡部)を見上げると、ありがとうございます
と言ってどこかに行ってしまった。序盤からこんなんでどないすんねん!
心配やから2人の教室に一緒についてった。
ほらほら、中身が違うんやから席も交換せな。
あははて笑ったらアカンて!俺は(外見は跡部)の頭を小突いた。
あ、しもた。跡部(外見は)が睨んどるがな。俺も笑とこ。
もう心配なんやけど仲良う授業受けなアカンで?
2人によーく言い聞かせて俺は教室を後にした。
まるで2人の子持ちみたいや。そんな心境。
午前中の授業が終わると、俺は2人の教室に行った。
走っては行かん。俺にもイメージゆうものがあんねん。
よう出来たか?跡部(外見は)に耳打ちすると、周りからきゃあと声があがった。
アカン!外見はやった!慌てての方に移動すると、小声で話し始めた。
「どーしよ忍足!わたし頭の中までは跡部になりきれないよ」
「(そらそーやろなぁ)んで?どないしたん?」
「跡部に教えてもらった。」
むぅと下を向く。アカン!そないな可愛い顔したらアカンて!
ほら、ナナメ前の子が気ぃついてめっちゃ見てる!
「どないしたん?跡部・・・・じゃなくて!」
「屋上行ってくる」
跡部が突然立ち出して教室を出て行った。
この状況は辛いだろうなぁ。俺はどうにかに顔を上げさせた。
「まぁ、昼やから俺らも屋上行こか?」
「うん」
素直な跡部もたまにはえぇなぁなんて思ってしまった。
屋上のドアに手をかけると、中からなにやら声がする。
俺とは耳を澄まして聞いていた。
「前から----------なんだよねぇ。ちゃんのこと」
よく聞き取れんかったけど、告白みたいや。
俺はを振り返る。も興味津々だった。何せ自分への告白。
「あぁん?テメェ誰だよ」
その一言でその場が凍りついた。
きっと相手の男も同じ顔をしているに違いない。
「え・・・・・ちゃんどうしたの?」
「テメェなんて知るか。さっさと失せろ」
の顔が段々青ざめていく。
たまらず俺はドアを開けた。
「スマンなぁ邪魔して」
相手の男は訝しげな顔をする。
「これからランチねやん。3人で」
そのとき。跡部の顔が歪んだ笑顔になった。(俺にはそう見えた)
「跡部と付き合ってるから無理。ごめんなさい」
棒読みな上にちっともすまなそうな顔をしていない跡部(外見は)
を見て、相手の男は放心したようにその場を去った。
「ちょっとー!なんでわたしへの告白を断っちゃうのよ!」
「あぁ、せっかくの貴重な体験だったのにな」
くくっと笑うと、はきー!と怒っていた。(外見は跡部やのに)
「跡部もそないな姑息な手使わんでもえぇのに」
「なんのことだよ」
「さっきのこ・く・は・く」
「何のこと?忍足」
「えぇねん。は気にせんでも」
跡部があぐらをかいていたので、優しく直してやると
仕方なさそうに足を伸ばした。
跡部も素直じゃあらへんからなぁ。
嫌ならそう言うたらえぇねん。
俺がを好きやからお前には渡さへん!ってな。
サンドイッチにかぶりつきながら跡部を盗み見た。
まぁお邪魔虫はこの辺で退散するとするか。
俺は立ち上がって見上げる二人に意味深に笑って見せるとその場を後にした。
跡部は気付いてるかもしれへんなぁ。
早くあの2人がくっついてくれんと、こっちが大変なんや。
が告白される度に跡部はキレるし。
も強情やから自分からは好きって言わへんやろなぁ。
これは神さんがくれたいいチャンスかもしれん。
仲良ぅやるんやで。ドアの隙間から2人を覗くと、
喧嘩しながらも中々楽しそうにしていた。
next→→in the club...
♪♪♪
忍足さんの世話焼きな一日でした。
早く2人がくっつくといいな。